農暦10月はミャオの月

祭は一週間以上続く!

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踊りの輪を観客が取り囲む。





後ろの子は臆病そう。





正統派!

ミャオ美人!!





ぽよよ〜ん





大迫力
2日目はみんな勢ぞろい!





写真はすべて
VAIO C-1で撮りました。

 

 苗(ミャオ)年とは、毎年10月に行われる苗族の新年の祭だ。2週間にも及ぶながーい祭。雷山周辺で行われるものが有名だが、けもの道しかないような本当に小さな村でも行われている。

ミャオ族の住むほとんどのエリアで行われているといっていい。ただ、あまりに小さい村だと銀飾りで踊る娘達の数も少なくなるので面白くない。

 凱里からバスで南に2時間ほど行くと雷山という所がある。ここで西江行きのバスに乗り換える。西江までのちょうど半分の距離に黄里(ホアンリ)はある。この路線にはミャオの村が点在している。

西江は1000戸ミャオで有名だ。98年には8年に一度という大きな祭があった。たくさんの人民、外国人が祭りにやって来たがそれほど大きくない村なので観客のほうが多すぎて身動きが取れず祭としては面白くなかったそうだ。大きい祭というのはそういうものだ。ただ村の様子とか雰囲気は非常にいい。

 黄里には公路沿いに招待所がひとつある。一階はうどん屋で二階が宿だ。飯屋はなかった。会場はというと・・・近くに大きい河原はなさそうなので小学校のグランドに行ってみると・・・まさしくそこが会場だった。 何の表識もないが、きれいな格好をした子がテーブルを出したりなにやら忙しく働いている。
 入り口にかかる小さな橋では十人ほどの村の娘が待ち構えていた。そして御約束の一気飲み10数連発。30〜40度はある白酒をがんがん飲ませる。女の子が一列に並んで杯を出して、それを片っ端から飲んでいく。

まあ、お祭だからと出されるままに飲んでいたが一向に終わらない。よく見てみると一度のみ干した杯にまた酒をついでまた後ろに並んでいる。こんなに度数の高い酒を何度も何度も一気飲みさせられたらたまらない。このままでは大変なことになってしまう。こんなに飲んだら・・・もっともっと飲みたくなって止まらなくなってしまう。

ひとりの子が「もうそのくらいにしてあげましょうよ」と言ってくれてようやく開放された。よれよれになってグランドの方に歩いていった。

 祭はまだ始まらない。と言うのも、空は分厚い雲に覆われていて今にも雨が降りそうだからだ。雨が降って銀飾りの衣装がぬれるのを嫌がって誰も外に出てこないのだ。暑ければ暑いで汗をかくから出てこない。面倒な祭だ。まぁ、2週間もある祭だから気長に待とう。

 雨が降ったりやんだりしている。5,6人の娘が出てきたが本当はこんなものではない。明日に期待しよう。この日、外国人は3人(日本人留学生2人)、彼らはこの日だけで帰るという。バスはもうなさそうだ。特に食料を用意していなかったのでうどん屋で米粉を食べる。明日は何とか米の飯を食べたい。
とは言っても、飯屋がないのだからどこかの家にでもおよばれするしかないのだけれど・・・。何かいい方法はないものか。

 
部屋はがらんとしていてお世辞にもきれいとはいえない。硬いせんべい布団に裸電球。窓にはガラスはない。運が悪ければ布団に虫がいる。神経質な人はやってられないだろう。ほんの1時間も行けば雷山の町中に行くことがせきる。祭が夕方にあるから帰りのバスがなくなってしまって日帰りはできないようになっている。まぁ、雷山に行ったとしてもシャワーがあるかどうかは怪しいから結局我慢するしかない。

 次の日、うす曇り。貴州はいつもこんなものだ。とりあえず祭なのだから外に行けば何かあるだろうと思って部屋を出た。50メートル位のメインストリートを歩いてみても何もなかった雑貨屋は1軒ある。学校のグランドに行ってみると教室で豚を解体していた。祭のための料理だ。

豚は部分ごとに洗面器に分けられていた。「顔役のおっさんが食え食え!」と、こぶしほどもある豚の脂肪の塩ゆでをくれた。何も嫌がらせをしているわけではない。これでもけっこうなご馳走なのだ。日本と違って溶けない硬い脂肪だ。

 民家のほうをぶらぶらしていると「こっちに来い。」と手招きされた。そのまま家の中に入った。客は私のほかに広州人の二人組みと韓国人留学生の女性。

 土間ではお祭の料理が並んでいた。御呼ばれされたわけだ。角煮などの甘めの料理や定番の鳥なべ。珍しいのは鶏がらのスープで作ったおかゆ。広東では普通だが貴州では始めて食べた。それから、白酒を何度も飲まされた。広州人のひとりは下戸らしくて飲むのがつらそうだ。飲ませる方は面白がってますます勧める。日本の祭とおんなじだ。祭にあわせて帰ってきた親戚、友達と一緒の大宴会。2時間ほどの宴が終わった。

 外に出るとグランドがにぎやかだ。笙を吹く男達もたくさん集まっている。山からは母親と一緒に祭りの主役の娘達がひとりまたひとりとやって来る。あっと言う間に会場は娘達で溢れた。

この辺りのミャオの衣装には青い色が入る。台江ミャオの赤と黒とはちょっと違う。頭の飾りも水牛の角か多い。男達も自分の御目当ての女の子がいるらしくて、酔っ払って「あの子の写真を撮ってくれ」と絡んでくるやつもいた。私が「この子か?」と指差すと、真っ赤になって恥ずかしがっていた。そいつはちょっと酔いすぎていたので少し酔いを覚ましてやった方がいいのだ。

 農村の祭は今でも正しい恋愛の場なのだ。踊りが終わってからが本当の恋愛(遊方)なんだけれども、邪魔しちゃ悪いからおとなしく帰ることにした。運良くトラックをヒッチできた。これも珍しくただだった。

 

交通

バスで凱里から雷山、さらに西江行きに乗り換える。黄里で降りる。黄里地図

宿

招待所あり

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