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 調理場で面を打つ!
(タシクルガン)

 アジアから中東、ヨーロッパに地べたで行こうとする場合、真っ先に思い浮かぶにのがこの、ルートだろう。中東を飛ばして北京から北に登ってシベリア鉄道というのもあるが、鉄道マニアでもないかぎり、電車に乗りっぱなしというのも疲れる。東南アジアのミャンマーは未だ陸路の通行はかなわない。

 カシュガルで毎年言われてること、それは「ビザがないとパキスタンには入れない」と言う噂だろう。四川や青海で「今年チベットは厳しいらしい」と言うのと同じだ。確かにトランジットビザを断られる人もいるんだろうが、僕はまだ一度もそういう人にあったことがない。みんな「ダメだったら戻って来る」と言ってカシュガルを出て行くが、戻ってこないって事は無事スストのイミグレを抜けたんだろう。

 ススト行きのバスは、色満賓館から市内バスでバザール方面に行ったところにある賓館から毎日出る。チケットはその場ですぐ買える。出発は北京時間だった。(北京時間と新彊時間がある) パキスタンのスストまでは、バスで一泊二日の道のり。舗装されたいい道路でほとんど揺れない。食事もちゃんと取れる。ピクニック気分。

 タシクルガンの町に入ると、ブリキの看板が多く立てられていた。場所がら登山者が多く来るようで山の案内が書かれてあった。周りを見れば、山山山。途中の湖で降りる外国人もいたが、ほとんど、パキスタンに抜ける客だ。半数以上は中国パキスタンを股にかける貿易商だ。バスの上には中国製の商品が崩れそうなほどつんであった。

 真っ直ぐで平らないい道なので眠くなる…と、ドライバーのほうを見て見るとハンドルに思いっきり頭をぶつけていた。眠っていたのだ。隣に座っていたドライバーの友人が肩をたたいた。前の席に座っている他の客も一斉に突っ込みを入れていた。友人も本気で怖かったようで、その後、インドの音楽をガンガンに鳴らしてバスは走ることになった。

 タシクルガンのホテルにバスが着く、このホテルは決していい評判ではない
ので、他のホテルに行く者もいる。次の日の出発時間は新疆時間だった。僕はこれを北京時間だと思ってえらい目にあった。カシュガル出発時刻は北京時間、タシクルガン出発時刻は新疆時間…ややこしい。

 この町に、中国側のイミグレがある。カシュガルのCITSによれば、パキビザがなければ中国を出国することが出来ないと言われていたのでここが第一関門と言うことになる。お金も両替しなければならない。イミグレに中国銀行はある。中国ではよくあることだが閉まっていた。近くの商店で元からルピーに替えた。レートはカシュガルが一番よくて次にタシクルガンの商店、中国銀行の順にだった。イミグレでは荷物にX線を通しただけでビザのことは何も聞かれなかった。無事通過した。

 パキスタン側に行くにつれて山がちな風景になる。天気が良くて暖かかったが高度が上がるとさすがに冷え込んできて長袖を着ることになった。僕が行ったのは夏だったが、峠では雪の降った跡がはっきり残っていた。チベットとはまた違った風景だ。途中、チェックポストが何箇所かあって中国人以外の外国人は名前とパスポートナンバーを書かなければならない。

 3時くらいにはスストについた。ここにパキスタン側のイミグレがある。外国人が何人かいた。入国でもめるかもしれないので一番後ろに並んだ。ビザナシは連れの日本人と僕の二人だけ。緊張して係官にその旨を申し出ると

「トランジットビザね」といって、はんこを押した。
「1週間でいいか」ときいてきたので、
「ひと月欲しい」と言うと、
「イスラマで延長しなさい」との事。
手書きでワンウィークと書かれた。
だったら聞くなよ!と思ったが、ここでけちをつけられる訳にはいかないので気持ちよく
「サンキュー」と言って逃げるようにイミグレを出た。
※2000年からビザなしで一月のビザがもらえるようになった。延長も3回くらいまで可






フンジュラーブを越える。
道はよく舗装されている。






暑いギルギットでは
マンゴーシェイクが
美味しい

 スストはバラックの商店が建ち並ぶいかにも国境の町と言った風情だった。フンザ、ギルギット方面の車もあって何の苦労もない。車自体も日本製のワンボックス、ランクルなど、中国製のいい加減なバスと違って非常に快適だ。運転は荒く、クネクネ曲がる峠道をカウンターを切りながら滑るように進む。崖の下を見ると、落ちた車の残骸がいくつかあった。

 桃源郷と言われる景色が広がるが、景色を楽しむ余裕はない!
夜、ギルギット到着。ホテルの人の対応は中国のそれとは明らかに違う。やっと、常識の通じる世界に来たと思うとほっとした。

ここが、多くのトレッキングの基点となる町ギルギットだ。

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