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初めての麗江で
車に引かれてしまいました

中国手術体験!!!

★麗江での手術体験!!

1993年初めて雲南を訪れました。
 始めての大理、麗江だった。麗江といえば、玉龍雪山だが、この山を見ずに、ここ去ることになろうとは…

 今と同じ町外れのバスステーションに降りてそのまま招待所に宿を取った。大理で会った人達と食事の約束があったので夕方、旧市街のほうに上っていった。紅太陽賓館方面と旧市街方面とに分かれる分岐点付近で食事を取りました。その帰りのこと…

 まだ道は舗装されてない町のメインストリートを矢田に向かって歩いていると1台の車がこっちにやって来ました。中国人の運転は荒いので差ほど気にせずにそのまま歩いて行った。

 車は反対斜線に大きくそれて、さらに、僕が歩いている歩道に入ってきた。そして、僕の左足を引っかけて、そのまま闇の彼方に走り去って行った。当時100キロあった僕の体は2メートルほど上のほうに跳んで一回転して砂利道にたたきつけられた。

 骨折、靭帯損傷の重傷だった。公安がやって来て、周りの見物人から事情を聞いて、そのあと、ホテルに運ばれた。
 次の日、レントゲン、そして、入院。

 外国人ということで、いちおう個室を用意してもらった。入り口のドアがガラス張りで、そこに四六時中大部屋の患者さんやその家族がのぞいている。ピッタリとガラスに顔をくっつけて。

 じん帯が半分くらい切れていて、膝の下の部分が剥離骨折を起こしているのですぐに手術しなくてはいけないと言われた。保険に入っていたので早く連絡をとって手術を回避したかったが、この当時、長距離の電話回線は一本しかないということでいつも話し中だ。連絡が取れるまで数日かかった。

 手術はホントに怖かった。感染症にかかりたくないから十分に注意してくれと看護婦さん言った。それから、エイズも怖いから…というと、看護婦は「分かった分かった」と言って英語のできるCITSのガイドのところに行った。そのとき僕は聞きのがさなかった、その看護婦は「エイズって何?」とCITSの男に聞いていたのだ。

 どうあがいても、仕方ない。手術の日、タンカのような細長いベッドに乗せられて手術室に運ばれた。看護婦さんは中学生くらいに見えた。鼻歌を歌いながら手術用の器具を並べていた。ものすごく不安になった。

 麻酔は全身麻酔で行われた。ベッドに横になって、見た事もないような太い針の注射器で背骨に注射された。「ズズッ」と、ものすごい音がした。2,3回僕がそうしようと思わないのに足がピンと伸びた。神経にあたったようだ。不安は募るばかり。

 麻酔が効くまでは少し時間がかかる。仰向けに寝かせられて、胴体がベルトで縛られた。そして、ベッドの脇から細い板状のパーツが出てきて、ちょうどキリストが十字架に掛けられるような格好になった。麻酔の効きを確かめるため足は片足だけつられている。「痛いか?」「痛いか?」と聞かれて何度も針で刺された。

 麻酔が効いているので、手術中の記憶はない。微かに覚えているのは「一,二,三,ヤーッ」といって何人かで足を思いっきり引っ張っていた事くらいだろうか。じん帯を縫い合わせるときに引っ張ったんだろう。
 

入院生活は、まぁ、日本も同じだと思うが、暇だ。食事は毎日中華料理でうんざりした。朝はミーセンで、昼夜はぶっ掛けご飯。3食ミーセンにしてくれと言ったら、栄養がないからだめだと言われた。

 点滴もつらい。中学生のような看護婦は点滴になれていなくて、数日で腕と足が穴だらけになった。術後3日目にして、歩けと言われた。3階から1階の便所まで松葉杖をついていった。

 階段からは隣にある高校の女子寮が見える。ベランダで歌を歌う女の子や歯をみがく子。日本の風景とはちょっと違う。この瞬間だけは唯一ホッとできる。部屋にいると、四六時中、中国人が覗いているので落ちつかないのだ。

 毎日、主治医がやって来る。この日は、包帯を取って傷口を見ていた。「ちょっと 膝日からを入れてみてくれ」と言う。こちは怖くて力が入らない。

すると、この医者は指て思いっきり傷口を押した。僕は、
「グエッ、アグァ」と声をあげた。一瞬、殺意を覚えた。(何てことしやがるんだ、この医者!!)

「好!好!」と、この医者は満足そうだ。膝の皿が動くかどうか試したらしい。

 2,3週間してやっと、保険会社のドクターがやってきた。手続きを終えるのにさらに数日かかった。北京で東洋医学を勉強しているスペイン人だった。当時、飛行場は無いので、ミニバスをチャーターして大理まで行って、今度は普通のバスの3席分を買って昆明へ行った。3席分買っても、おばちゃんが無理やり座ろうとするので冷や冷やした。

 香港へはドラゴンエアー、日本へはキャセイのファーストクラスで帰った。すべて保険でまかなった。

 備えあれば…でも、保険屋って案外ちゃんとしてない。はっきり物を言わないと適当にあしらわれるから注意してネ。

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